1/43 VITESSE 特殊ショーケース プジョー 205 ターボ 16 ロードカー カーボンシルバー 付属品付 PEUGEOT 205 TURBO 16
プジョー・205ターボ16 (205T16) は、プジョーが世界ラリー選手権 (WRC) に参戦する目的で開発したラリーカー。
WRC参戦に必要なホモロゲーションを受けるため、グループB規定にのっとって200台のロードカーが製造・販売された。
ロードカーの販売価格は29万フラン(当時のレートで800万円前後)であった。マーケティング効果を狙って、1983年に発表された
市販大衆車であるプジョー205に外観を似せて設計されたが、機械的構造から性能に至るまで、まったくの別物である。
WRCにてアウディ・クワトロ
で目覚しい実績を挙げていた四輪駆動
(4WD)を躊躇なく205ターボ16に組み込むことと同時に、
エンジンをミッドシップ化することを決定した。
これは、当時のフロントランナーであったフロントエンジン4WDのクワトロの
旋回性能に問題があることを見抜いていたためである。
しかし当時のラリーでは、ミッドシップ車こそ複数車種あったものの4WD車はクワトロがようやく登場した時期であり、
ミッドシップエンジン4WDというレイアウトと駆動形式の組み合わせは未知の世界であった。そのため、エンジンやギヤボックス
などを、
プジョー・205のミッドスペースという限られたスペース内においてどこに配置するかというレイアウトの問題のほか、
4WD機構のスペシャルステージ
における耐久性など、信頼性が未知数であったことから、この決定は社内でも大きな議論を呼んだ。
しかし、これらの決定は後のグループBのマシンレイアウトの王道となり、この決断によって205ターボ16はWRCで大成功を収める事になる。
現在でも半ば伝説的な最速のレースカテゴリーとして名高いグループBによるWRC最後の2年間は最も過激で、
競技車が圧倒的なパフォーマンスを示したことで有名である。205ターボ16はそのグループB最速の2年間において、
ドライバーズ、マニュファクチャラーズの両タイトルを決して譲ることなく制し続けた。
ボディ構造は、当初、キャビン
とフロントセクションを堅牢なモノコック
構造とし、後部は鋼管パイプフレーム
とモノコック構造
とを組み合わせた高剛性シャシー
としたが、後期のエボリューション2モデルでは、さらに車重を削るため、
後部は完全なパイプフレーム構造となったほか、エアロダイナミクス
にも注力され、フロントスポイラー
やカナード
のほか、
巨大なリアウイング
が装着されるのが特徴である。
エンジンは当初、アルピーヌA310
で実績のあったPRV
のV6
2.5Lユニットを搭載する予定があったが、
結局、自社のXU1.6L鋳鉄
ユニットをベースにボア×ストローク
を拡大し、ターボ加給
した1,775ccオールアルミ
製のXU8Tユニットを搭載した。
これは、大排気量の重い自然吸気
エンジンより、コンパクトなエンジンを過給したほうが総合的な車重削減には有利であったためであり、
1,775ccという排気量も、過給器係数の1.4を掛けても2.5Lクラス(最低車輌重量900kg)に収まるようにするために設定されたものであった。
205ターボ16 ロードカー |
ボディ |
乗車テイン |
2名 |
ボディタイオウ |
2ドア クーペ |
駆動方式 |
4WD(ミッドシップ) |
パワートレイン |
エンジン |
1,775cc 横置き 直列4気筒 DOHC ターボ |
最高出力 |
202ps/6750rpm |
最大トルク |
26.00kgfm/4000rpm |
変速機 |
5速MT |
サスペンション |
ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 |
全長 |
3,820mm |
全幅 |
1,700mm |
全高 |
1,353mm |
車両重量 |
1,145kg |